ホワイトメタル キット 製作記

バンダイのEXシリーズ、1/1700「ホワイトベース」を製作しました。
噴射口や艦橋などにLEDを組み込み、発光状態にすることができます。


ご存知ファーストガンダムの宇宙戦艦です。
ヤフオクで手に入れ、早速LEDを組み込んで制作しました。
細部は思い入れで仕上げてありますので、設定とは異なる部分があります。




それでは、製作を始めましょう。


≪コネクタの組込み≫

ホワイトベースのスタンドは、他の戦艦シリーズと異なり、差し込み式ではなく、ただ載せるだけのタイプになっています。
強度面に不安があるので、一回り大きなタイプのコネクタを使用することにしました。
コネクタピンに合わせて船底パーツに二つの穴を開け、その穴にピンを差し込んだ状態でコネクタを差し込み、位置決めをして接着します。
さらにコネクタを固定するために、周囲にプラ棒を接着して補強します。
船体内部にコネクタが飛び出してしまうので、船体のその部分に穴を開けておきます。

船底には小さな穴が開くだけですので、それほど気になりません。


≪艦橋の制作-1≫

艦橋の内部には、窓を光らせるための黄色LEDを組込みます。
狭い内部に収まるように、LEDは扁平に削り、光漏れを防ぐため後方をシルバーで塗装しておきます。
内部にLEDや配線を通すスペースを確保するため、艦橋パーツの内部は、リブなどの邪魔になる構造を削り取ってしまいます。

艦橋の窓部分をくりぬき、LEDの光が通るようにします。
窓は、透明プラ板を削って形状を造り、窓部分にはめ込むようにします。


≪艦橋の制作-2≫

レーダーアンテナのある中央部分のパーツに、LEDの足に合わせて穴を開け、LEDを取り付けることにしました。
この状態で前後パーツを差し込むと、艦橋の完成となります。

LEDの電圧調整用の抵抗は、艦橋下部に収納します。
配線は、胴体内部に通すため、艦橋の下に抜けるように穴を開けて通します。


≪船体前部窓の制作≫

船体最前部にある窓?も発光させることにします。
この部分には、差し込み式の対空砲があるので、その部分から光が漏れないように遮光版を作っておきます。
また、LEDの上下部分には反射材としてアルミテープを張り付けておきます。

横に長い窓なので、中心部分だけが光って見えてしまう場合があります。
これを防ぐため、ギザギザ断面の透明プラスチックを窓の手前に入れてあります。
実はこのパーツ、CDやDVDケースのサイドのギザギザ部分を利用したのですが、こんなパーツでもかなり光が分散し、効果は抜群です。


≪メインノズルの加工-1≫

左右に各4個ずつあるメインノズルに、3Φの高輝度白色LEDを組み込んで、噴射の雰囲気を再現することにします。

ノズルの底の部分に3φの穴を開け、LEDの先端は、旋盤でノズル中央部の形状に加工します。
写真左が加工したノズル、右が切削したLED、中央がLEDを組み込んだ状態です。
この方法で制作すると、LEDの光点がノズル内部に近くなるので、非常に明るく発光し、ノズル全体が光っているように見えます。

LEDを組み込んでしまってからでは塗装ができないので、ノズルや周辺のパーツは組込み前に塗装を行っておきます。


≪メインノズルの加工-2≫

塗装が済んだら各パーツを接着して組立て、LEDをエポキシ接着剤で取り付けます。
それぞれのLEDは、プラスの足が外側になるように揃えて取り付け、足を曲げて直接ハンダ付けし、その交点にリード線をハンダ付けします。
本来であれば、基板を利用して確実に配線を行うべきところですが、力の加わる部分ではないので、変形することもないだろうと考え、またスペースも十分だったため、空中配線にしてしまいました。

左の写真は、LEDを点灯させたところ。
ノズル内部が明るく輝いて、臨場感抜群です。


≪スタンドの加工≫

コネクタを組み込んだ船底部に合うように、スタンドにコネクタピンを取り付けます。
船底パーツを取り付けた状態でピンの位置を合わせ、スタンドに接着固定します。
コネクタピンからのリード線は、スタンドの目立たない角の部分に這わせ、ベースの下に通します。

ベースは厚みがないので、電池のスペースがありません。
ホワイトベースのスタンドは長さがあるので、市販の電池ボックスをそのまま取り付けずに、ベースの厚みを増す工作を行うことにしました。
ベースの垂直部分を、1.2mm厚のプラ板で10mm程延長し、内側をプラ棒などで補強します。
その内部空間に電池ボックスを取り付けます。
後方に取り付けたスイッチを含め、配線を行えば完成です。


≪ホワイトベース完成≫

部分ごとに完成させたパーツを塗装します。
翼は赤と白の塗り分けがあるので、左右一体になった中央部分から切断し、塗装後に中央船体に差し込んで接着する方式に変更しました。
その他、マスキングを行いながらエアブラシで塗装してゆきます。

部分ごとの塗装が完了したら、スミ入れを行ってから、艶消しクリアを塗装してツヤを整えます。
最後に完成した各パーツを組み立ててゆきます。
エンジン・艦橋などからの配線は、すべて中央胴体下部の穴に通してあります。
これらの配線を、船底パーツのコネクタにハンダ付けし、熱収縮チューブで被覆し、配線の完了です。
最後に船底パーツを中央胴体下部に取り付ければ、ホワイトベースの完成です。


「アムロ、行きま〜す!」